
14世紀末(1393年頃、フランス・パリ) · c. 1393
クレスプ
14世紀末フランスの家政書『ル・メナジエ・ド・パリ』に記された、穴あき器から油へ生地を回し落として揚げる中世の揚げ菓子「クレスプ(Crespes)」。現代の平焼きクレープとは異なる中世独特の揚げ菓子を、現代家庭向けに安全性を考慮して考案した未試作(untested)の再現レシピ案です。
17世紀(ブルボン朝・フランス王国)
17世紀フランスの宮廷料理人ラ・ヴァレンヌの名著『フランスの料理人(Le Cuisinier François)』(1651年)第156頁・第20番に記された「牛乳仕立てのカボチャのポタージュ」。水と塩で下茹でしたカボチャを牛乳で裏ごしし、丁字を刺した丸ごとタマネギとバターで香りを移しながら煮出し、器に敷いたパンに注ぎ吸わせて供する、近代フランス料理の黎明を告げる伝統的なポタージュです。

MODERN RECREATION
HISTORICAL RECORD
参考史料は料理の歴史的背景を示すものです。現代レシピの分量や加熱時間を保証するものではありません。
1651年にパリのPierre Davidから刊行されたフランソワ・ピエール・ド・ラ・ヴァレンヌの料理書『フランスの料理人(Le Cuisinier françois)』第2部「精進のポタージュ(Des potages maigres)」印刷第156頁・第20番には、「Potage de citrouille au laict」として『カボチャを切り、上記(第19番)の通りに煮て、続いて牛乳とともに裏ごし器に通し、バター、塩、胡椒、丁字を刺したタマネギで調味して煮沸し、上記同様に溶きほぐした卵黄を合わせて供する』と明記されている。
同書第156頁・第19番「Potage de citrouille au beurre」には、先行する調理工程として『カボチャを小片に切り分け、水と塩とともに煮る。煮上がったら裏ごしし、丁字を刺したタマネギ、新鮮なバター、胡椒とともに鍋に入れ、パンに吸わせ(faites mitonner vostre pain)、好みに応じて3〜4個の卵黄を溶きほぐしてブイヨンとともに上からかけ、供する』と明記されている。
公的食品安全基準(厚生労働省)では、乳製品や卵を取り扱う調理において中心温度75℃以上で1分間以上の加熱を行うこと、調理器具の洗浄消毒による交差汚染の防止、および速やかな冷却と4℃以下での冷蔵保存が定められている。
フランス国立図書館(BnF)一般目録(Notice n°: FRBNF30754438)所蔵の1651年Pierre David刊初版本。ブリュッセル自由大学(ULB)HISTOLFコーパス所蔵の翻刻テキスト第156頁・第20番『Potage de citrouille au laict』および第19番『Potage de citrouille au beurre』を参照。なお第284頁の『Citrouille』は間食・野菜料理の部(二枚皿で挟んで蒸し焼きにするフリカッセ)であり別処方。
厚生労働省による家庭での食中毒予防指針。中心温度75℃以上で1分間以上の十分な加熱、乳・小麦等のアレルゲン管理、調理器具の洗浄消毒と交差汚染防止、速やかな冷却と4℃以下での冷蔵保存方針を参照した。
© History Meshi (AI-generated recreation image / AIによる再現イメージ)
出典: Modern adaptation concept based on François Pierre de La Varenne's Le Cuisinier françois (1651, Potages Maigres, 'Potage de citrouille') / フランソワ・ピエール・ド・ラ・ヴァレンヌ『フランスの料理人』(1651年)に基づく再現イメージ
利用許諾: Original site asset (not an actual cooking or historical source photograph / 実際の調理・史料写真ではありません)